出発当日の朝、私はとても緊張していました。
というのも乗り物に弱くて新幹線に乗るのが不安だったからです。
酔い止めの薬を飲んでYouTubeで「即寝落ち」とか「絶対眠れる」って検索して、そういう動画の音声をイヤホンで流しながら目を閉じてました。
でもやっぱりだめで何回も途中下車しました。
特急券買ってるのに何やってるんだろう、笑
まあそんなこんなでかなり時間はかかりましたが無事に到着しました。
この日の名古屋は雨でした。
シェアハウスの管理会社の方との待ち合わせ時間より早く着き過ぎたので家の前で傘をさしながらいろいろなことを考えました。
因みに私は
*若干潔癖症
*感覚過敏
*話すのが苦手
*食物アレルギー持ち
*不眠
です。
それに加えて親元を離れるのも他人と共同生活するのも何もかも初めてだったのでとても不安だったし怖かったです。
説明が遅れましたが、今回の滞在先は大規模なシェアハウスで、入居者の殆どは外国人の方です。
シェアハウスを選んだ理由は英語を話せる環境に身を置きたかったから。
将来仕事で使いたいとか、そういうかっこいい理由は持っていなかったけれどなぜかずっと英語を話せるようになりたくて仕方なかった。
それで海外留学をしようと思って休学までしたんです。
でも私は本当にどうしようもないくらい心配性で臆病で、いろいろな不安要素を前に並べてはできない理由やらない理由を作って逃げていました。
その過程で「まずは練習っていう体で外国人と一緒にシェアハウスで生活してみようかな」って思いついて、実家の近くにある物件を調べたり説明会に参加したりしていました。
しかしながら費用とか今やってるバイト辞めるのかとか、いろいろ考えてたらリスクの方が大きいじゃんってなって、結局動けなくなってしまいました。
情けないけど、新しいことを始めるって本当に本当に怖いです。難しい。
そんな時たまたま名古屋の方で1ヶ月だけアルバイトをすることが決まって、急いで名古屋にあるシェアハウスを調べ始めました。
正直このアルバイトが決まらなかったら私は未だに何もしていないと思います。
採用してくださった方に何とお礼を言ったらいいか分かりません。
入居手続きを済ませ、「ではこれからよろしくお願いいたします。」と会社の方が帰られた後もなんか無駄に緊張してしまって自分の部屋から出られませんでした。
この日は料理とかもできなくて、来る途中で買ったメロンパン、家から持ってきた野菜ジュースとミックスナッツをひとりで食べました。
夕方になってシャワーを浴びるために1階に下りたのですが、そのときリビングのにおいが無理で泣きそうになりました。(大袈裟)
キッチンには他に住んでいる人たちが持ち込んだ食べ物が置いてあって、調味料とか本当にすごい量だから全部混ざって大変なことになってました。
私はここで1ヶ月生きていけるのかな。
結局この日は入居者全員と挨拶することは出来なかったし、期待感よりも不安な気持ちが膨らんでしまってどうにも落ち着きませんでした。
ただ、私の隣の部屋の方とお話したとき「日本語を勉強しているからあなたが来てくれて嬉しい」って、多分そんな感じのことを言ってくださったので、その言葉にはちょっと救われました。
電気を消した後は自分の部屋の冷蔵庫の稼働音とか、廊下の足音とか結構気になりました。